吹奏楽コンクール課題曲 打楽器ワンポイントレッスン
やまがたふぁんたじぃ〜吹奏楽のための〜
使用打楽器リスト | ||
楽器名 | 執筆者のアドバイス | 推奨品 |
ティンパニ |
マジェスティック/シンフォニック・シリーズ |
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スレイベル |
凛とした響きがあるものを。 |
グローバー/GV-SBCB サウンドキング/KU-SBL |
スネアドラム |
胴があまり浅すぎず、表現の幅が得られるものを。 |
マジェスティック/MJ-MPS1465WA ソナー/SQ-1406SD-EHI |
タムタム(銅鑼) |
36インチくらいが良いでしょう。 |
K.M.K/KG-36, KW-36 |
クラッシュ・シンバル |
華やかさと深みがあるものを。大きめのものも良いかもしれません。 |
小出シンバル/11S-in18CCM, 11S-in20CCM, CAB-18CCMH |
サスペンド・シンバル |
18インチくらいが良いでしょう。 |
小出シンバル/CA-18CSM ターキッシュ/TU-CL18CM |
タンバリン |
ジングルが華やか過ぎず、ドライな響きがあるものを。 |
グローバー/GV-T2HS, GV-T2HTS |
マラカス |
少し大きめのものがいいかと思います。 |
サウンドキング/KU-MWL |
バスドラム |
深い響きが得られるものを。 |
レフィーマ/LF-BD36S |
トライアングル |
倍音豊かなものを。 |
スタジオ49/SD-Ti3 K.M.K/KK-TCS812C, KK-TSC813C |
グロッケンシュピール |
マジェスティック/MJ-B3125S |
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シロフォン |
マジェスティック/MJ-X6535H |
品番に*印のついた商品は、これから発売予定の新製品です。
使用マレットリスト | ||
楽器名 |
執筆者のアドバイス |
推奨品 |
ティンパニ |
繊細なロールから粒立ちの良い音まで、音程感がしっかり得られるものを。 |
K.M.K/KK-TMK03, 13, 23, |
スネアドラム |
メイプル、ヒッコリーなど。 |
K.M.K/KK-CSJ, KK-CSJ2 |
タムタム(銅鑼) |
自重がしっかりしたものを選びましょう。 |
バルター・マレット/BM-BGB3 |
サスペンド・シンバル |
pからfまで繊細に表現できるものを選びましょう。 |
アンコール・マレット/EM-TM1 |
バスドラム |
自然なウェイトが得られるものを。 |
K.M.K/KK-BMDY03+KK-BMDY04 |
トライアングル |
オーソドックスな鉄製のものが合うでしょう。 |
K.M.K/KK-TBS10 |
グロッケンシュピール |
煌きとしなやかさが表現できるものを。 |
バルター・マレット/BM-BGP2,BM-BGL2 |
シロフォン |
明るい音から素朴な木の香りがする音まで表現できるものを。 |
アンコール・マレット/EM-200R |
品番に*印のついた商品は、これから発売予定の新製品です。
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Timpani
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Percussion 1
スネアドラム小太鼓は随所で8分音符の刻みが現れますが、これらはビートというより脈拍、例えば【27】からは、ファゴットやバスクラなどの大らかな唄を、乗せて運ぶ「血流」のようなものでもあります。正確な縦ノリ(刻み)ばかりではなく、縦横に柔軟に流れ、唄の調子や活力を与えるような運びを意識してみましょう。
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Percussion 2
サスペンド・シンバルサスペンド・シンバルのロール、例えば、重力から解放されるようなクレッシェンド([49]〜)もあれば、音楽を引き締めてゆくようなもの([114]〜)、景色や本のページをめくるようなもの([166]〜)まであり、それらは音楽が求めるものの発見と、何より、奏者の自由な発想が不可欠です。小さい音から大きな音への連打、という即物的な演奏にならないよう、工夫してみましょう。
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Percussion 3
バスドラム大太鼓の[35]〜や[90]〜は、シンバルと対になって、音楽の大きなゆりかごを作っています。タイミングを測るのではなく、むしろ音楽の骨格を作るような音と運びが欲しいところですね。トライアングル【128】〜のトライアングルは、グロッケンのアルペジオを引き出す音でもあり、このトライアングルの余韻の中にグロッケンが漂うような印象、あまり華やかである必要は無いと思いますが、幻想的なクラリネットの旋律を誘う松明のような灯火のような、想像した音を具現化するよう事をぜひ楽しんでください。
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Percussion 4
シロフォン
[40]〜の手順はRLRL〜と自然ですが、左手のマレットのヘッドを右より上にし、(クロスしないよう)左袖を通すようなイメージがあるとスムーズです。また、[90]の16分音符は、手順を左からスタートすると動きも滑らかで、書かれているアーティキュレーションもうまく再現できると思います。もちろん、これらは他の手順でも構いませんが、運動そのものに無理がなく、自然と手に表れるような手順となるよう工夫してみてください。
[46]アウフタクトからの3本バチも、手や腕の移動だけではなく、和音を身体の中心で掴むような感覚で、左右前後の重心移動としなやかな運びを心がけてください。
レッスン執筆

冨田 篤(とみたあつし)
東京音楽大学卒業。野口力、菅原淳、岡田眞理子、藤本隆文の各氏に師事。現在、ブリヂストン吹奏楽団久留米音楽監督・常任指揮者。九州を拠点に活躍する打楽器奏者。第28回全日本アンサンブルコンテスト「大学の部」で、熊本県立盲学校アンサンブル部を全国大会金賞に導いた。そのエピソードは冨田の著書『息を聴け/熊本盲学校アンサンブルの挑戦(新潮社)』で読むことができる。ソナー・SQ2クラシカル・アーティスト