top-banner

トップ

>

2022年度吹奏楽コンクール特設サイト

>

課題曲5

吹奏楽コンクール課題曲 打楽器ワンポイントレッスン

憂いの記憶 -吹奏楽のための

※本文中【 】内の記号は楽譜の練習番号、[ ]内の数字は小節番号を示しています。

使用打楽器リスト

楽器名

執筆者のアドバイス

推奨品

ティンパニ

マジェスティック/シンフォニック・グランド・シリーズ

フィンガー・シンバル

明るい音色で、余韻が長いものを選びましょう。

サウンドキング/AP-CRT

ツリーワークス/TW-TREFC02

サスペンド・シンバル

ダークな音色で、立ち上がりが良く、響きが豊かなものを選びましょう。

小出シンバル/CA-18CSMT

スネアドラム

細かなパッセージが明確になるよう、歯切れが良く、タイトな音色に調整してみましょう。

マジェスティック/
MJ-MPS1450MB

4トムトム

音が細くならないよう少し厚めのヘッドを使い、響きが飽和してリズムが埋もれてしまわないようにタイトなチューニングを。

(該当品無し)

ウインドチャイム

明るく煌びやかな音色で、音域が広めのものを。

ツリーワークス/TW-TRE630

タムタム(銅鑼)

比較的大きめのサイズで、低く深い響きと広がりがあるものを。

K.M.K/KG-36

バスドラム

ロールでの響きが十分に引き出せて、重厚な響きのものを。

レフィーマ/LF-BD36S

シズル・シンバル

Sizzleは製品としてもありますが、トライアングルビーターや細くて軽い鎖のようなものを表面に乗せて代用することも多々あります。シンバルのサイズに対してどのくらいの量感で取り付けるのか、ベストなものを探してみましょう。

ターキッシュ/TU-CL18CM+KK-TB1(x2)

おりん(3音)

余韻が長く、それぞれの音程がある程度離れているものを。

(該当品無し)

グロッケンシュピール

ダイナミックなffから柔らかな弱音まで表現できる、煌びやかな音色のもの。

マジェスティック/
MJ-B3125S

5テンプルブロック

音がストレートなものよりも、丸みのある柔らかい音色のものを。単音で5つ揃える場合は、音域に偏りがないようにしましょう。

K.M.K/KK-TBK30〜50(5音)

グローバー/GV-TPBX

クラッシュ・シンバル

ダークな響きを出せて、少し厚めのものが良いです。

小出シンバル/CAD-18CCMH*

サスペンド・シンバル

倍音と響きが豊かなものを選びましょう。

小出シンバル/CA-18CSMT*

ターキッシュ/TU-CL18CMT

タンバリン

癖がなく、明るく、華やかな音色の楽器でインパクトのある演奏を。

グローバー/GV-T2GS

ヴィブラフォン

(該当品無し)

シロフォン

硬質で鋭い音色のもの。

マジェスティック/
MJ-X6535H

ウィップ

音に厚みがあるものを。

スタジオ49/SD-RP2

チューブラーベル

(該当品無し)

品番に*印のついた商品は、これから発売予定の新製品です。

使用マレットリスト

楽器名

執筆者のアドバイス

推奨品

ティンパニ

pからffまでロールでしっかりと響きをつくれるミディアム〜ソフトマレット。点がクリアに出せて、響きもバランス良くつくれるミディアム〜ハードマレットを何種類か使い分けていきましょう。

K.M.K/KK-TMK02, 03, 04

KK-TMK12, 13, 14

KK-TMK22,23,24など

サスペンド・シンバル

sticks : リズムが明確に出せる硬めの材質で、細すぎないものを。

brush : スチールやナイロンなどの種類があり、音色も大きく変わるので、シンバルとの相性やバンドの響きに合った材質のものを選びましょう。

mallets :hard malletsはただ頭が小さいものではなく、綿糸巻で少しウェイトのあるものが良いです。ロールした時に響きがちゃんと繋がり、単音を叩いた時にはキレ良く打音がはっきり出せるものを。
soft malletsは毛糸巻きで、pでロールした時にも倍音と響きがたっぷりと出せるものを。

K.M.K/KK-TMK02, 03, 04

KK-TMK12, 13, 14

KK-TMK22,23,24など

スネアドラム&トムトム

sticks : やや太めで、スネアドラムとトムを自然と鳴らせるウェイトのあるものを。

K.M.K/KK-CSJ, ベーター/5B(ヒッコリー), Fusion(ヒッコリー)

タムタム(銅鑼)

superball : 比較的大きいサイズ

mallet : ヘッドが大きく重さがあり、アタックと響きが バランス良く出せるもの。

バルター・マレット/BM-BERSR

バルター・マレット/BM-BGB3

バスドラム

ウェイトがあり、ロールでの音のつながりと響きが十分に引き出せる頭が大きめのものと、音の輪郭がハッキリ出せる、少し硬めでウェイトがあるのものをそれぞれ用意しましょう

K.M.K/KK-BMDY03, KK-BMDY04, KK-BMDY12R*, KK-BMDY12C*

シズル・シンバル

sticks : pでも打点がはっきりし、シンバルとシズルを十分に振動させることができるものを選びましょう。

ベーター/PICCOLO, TEARDROP, ACORN

おりん

triangle beater : 楽器を十分に鳴らすことができる太さのものを、楽器のサイズに合わせて選びましょう。

K.M.K/KK-TB4〜5

グロッケンシュピール

hard mallets : 少し硬質で、煌びやかな響きのあるものを。

soft mallets : 落ち着いた丸く深みのある音色のものを。

hard mallets :バルター・マレット/BM-BGP2

soft mallets :バルター・マレット/BM-B91R, BM-BGL3

5テンプルブロック

soft mallets : 5つのサイズの木魚を満遍なく鳴らせるように、少しだけ大きめでウェイトのあるものを選びましょう。

バルター・マレット/BM-B83Rアンコール・マレット/EM-TM2

サスペンド・シンバル

sticks : 打点が出しやすい硬めの材質のもの。

mallet : アタックと響きのバランスが良い綿巻のもの。

sticks : K.M.K/KK-CSJ, KK-CSJ2

mallet : バルター・マレット/BM-B22R

ヴィブラフォン

hard mallets : 綿糸巻きで少し重さがあり、キレのある発音と響きが出せるもの。

medium mallets : 綿糸巻きで重さがあり、丸みのある発音と響きが出せるもの。

bow : コントラバスの弓

soft mallets : 毛糸巻きで少し重さがあり、深みのある響きを出せるものを。

hard mallets:バルター・マレット/BM-B22R

medium mallets:バルター・マレット/BM-B23R, BM-B46R

soft mallets:バルター・マレット/BM-B322R, BM-B48R

シロフォン

hard mallets : 少しウェイトがあり、高音域でも発音と響きが出せる木、又はプラスティックのヘッド。

medium mallets : ヘッドは木で、丸みのある音色を出せて、sffzでも無理なく楽器を鳴らせるサイズと重さのものを選びましょう。

hard mallets:アンコール・マレット/EM-200R, EM-201R

medium mallets:バルター・マレット/BM-B7R

チューブラーベル

打音や高い倍音ばかりが目立ちすぎず、柔らかなタッチでも長いサスティンと広がりのある響きを得られるものを選んでみましょう。

グローバー/GV-PM4

バルター・マレット/BM-BCM3

品番に*印のついた商品は、これから発売予定の新製品です。

page top

Timpani

バンド全体がcresc.し、頂点へ向かう最後の一押しを担っている場面が多いので、しっかりと全体の音量と響きを持ち上げていきましょう。

ティンパニはソフトマレットやハードマレットといった指定はありませんが、場面に応じて適切なものを選んでいきましょう。音変えやグリッサンドがスムーズに行えるよう、楽器のメンテナンスも怠らないようにしましょう。

page top

Percussion 1

サスペンド・シンバル

冒頭での細かい音符はffですが、エッジではなくボウ部分を叩くとリズムがはっきり出ます。ボウもエッジに近い位置からカップに近い位置、その中間など範囲が広いので、アタックと響きのバランスが丁度良い場所を探してみましょう。

[4]のブラシでの4連音符は最後の音のみ「scratch(擦る)」の指定になっているので、どのような手順で演奏するときれいに奏法・音色の区別がつけられるかを考えてみましょう。

[7]、[9]、[11]でのアクセントはしっかり叩き直すことでcresc.の頂点を明確にしてメリハリをつけますが、この時叩き直す作業に時間をかけすぎてcresc.がしぼんでしまわないように気を付けましょう。

[11]5拍目の8分音符は、シンバルのエッジをスティックのショルダーで叩くのか、ボウをグリップエンドで叩くのか、音の立ち上がりや鋭さが変わってくるので色々試してみましょう。この小節内ではaccel.とritard.がかかっているので、シロフォンや管楽器のパートを歌い、音楽の流れに合ったスピードとタッチでキメましょう。

スネアドラム

[47]からは金管楽器とニュアンスを揃えるための手順を考えますが、ロールの後の3連符には装飾音符がついているので、リズムが曖昧にならないようにしっかりと仕分けをしつつ、フレーズは切れないようにしましょう。

リムショットは慣れないと難しいですが、リムとヘッドに対してスティックをどのように当てるとイメージした音を出せるか、演奏方法を模索してみてください。的中率100%を目指して基礎練習に取り組んでみましょう。

4トムトム

4つのトムの音域が近くなりすぎないようにチューニングに幅をつけましょう。表の皮よりも裏の皮のチューニングを高めにしてあげるとアタックがクリアになり、リズムが管楽器の響きに埋もれてしまうことも避けられます。セッティングもパッセージをスムーズに演奏できる配置にしましょう。

ウインドチャイム

譜面上には音の上行・下行を示す線が記されていますので、ランダムにガシャガシャと鳴らさずに、音の動きが見えるように演奏しましょう。紐の部分を指でなぞるようにするとチャイムが暴れず、上行・下行の動きが明確に聴き取れるようになります。

page top

Percussion 2

タムタム(銅鑼)

スーパーボールで擦るとき、サイズが小さいと高い音域、大きいと低い音域が出ます。管楽器と重なった時にどのような響きが欲しいのかを考え、スーパーボールのサイズや擦る場所、スピードを探ってみましょう。

バスドラム

ロールは演奏の始まりが曖昧にならないようにはっきりと入り、cresc.はしっかりと響きが繋がるようにしましょう。叩く場所により音の厚さや響きが大きく変わるので、ヘッドのセンター付近の太く、深い音でバンド全体を支え、しっかりとcresc.を効かせましょう。

リズムが明確に欲しい箇所では、左手でヘッドをミュートしてアタックと響きのバランスを調節しながら、管楽器のリズムに輪郭を加えるように演奏しましょう。

シズル・シンバル

l.v.(laisser vibrer の略)と表記されていますが、おおよそ目安としてホルンやオーボエ等のフレーズが終わるところまで音を持続させられるようにしたいですね。ダイナミクスはpで、スティックのチップで演奏するので、シンバルに対してSizzleが重すぎると音が伸びず響きがすぐに止まってしまいますし、逆にSizzleが軽すぎるとSizzle独特の雑音が鳴らなくなってしまうので、程よい量感で取り付けましょう。

おりん(3音)

響きを最大限鳴らせるようにスタンドは工夫しましょう。平らのスタンド(スポンジ等)に直置きしてしまうと響きが止まってしまいます。バチはトライアングルビーターの指定ですが、おりんのサイズが変わるとアタックや鳴り具合も変わるので、3サイズそれぞれに合ったアプローチを見つけてみてください。

page top

Percussion 3

グロッケンシュピール

煌びやかな音色は欲しいですが、響きばかりになってしまわず、音程と滑舌が明瞭なマレットを選びましょう。[7]、[9]、[11]などでは、両腕を使って白鍵と黒鍵それぞれの響きをできるだけ素早く止めましょう。[13]ではトランペット、サックスとのブレンド感を大切に、ゆったりとしたストロークで一緒に響きをつくるようにしましょう。

5テンプルブロック

この曲で唯一登場する木質打楽器です。木魚ならではの丸みのある音色が印象的ですが、マレットが柔らかすぎたりmpに気を取られると、リズムとアタックが不明瞭になってしまうので気をつけましょう。

[37]〜[40]ではフルートとクラリネット、シロフォンが同じ6連符で動き始めます。決して硬い音色で刻まず、これらの楽器の長いフレーズを豊かな音色でなぞるようにしましょう。

クラッシュ・シンバル

Crash Cymbals:【D】、【I】は曲の前半と後半それぞれの頂点になるセクションなので、しっかりと広がりをつくりましょう。ただし、決して明るくオープンな響きにはならないように、バスドラムとの音量バランスと音色づくりを大切にしましょう。

タムタム(銅鑼)

スーパーボールでの演奏ですが、周りで鳴る木管楽器、foot stamping、金属打楽器の響きに埋もれてしまわないように少し長めに擦ることで、その独特な響きを効果的に鳴らしましょう。

サスペンド・シンバル

[43]〜[46]ではバスドラム同様、リズムが明確に欲しいところですので、アタックと響きのバランスが良くなる叩き方と音の処理の仕方を工夫してみましょう。アクセントがついている最後の4音はタッチを変えることで音色を変えていきましょう。

タンバリン

最後に唯一登場する1発です。次にtuttiで演奏される ffff の8分音符に繋がるようにしっかりと皮の音を鳴らしたいので、拳をグーにするなどしてヘッドの真ん中を叩きましょう。叩くと同時に楽器を逃してあげないと、皮に負荷がかかって破れてしまうので気をつけましょう。叩いた後はジングルの余韻が残らないようにすぐに止めます。

page top

Percussion 4

ヴィブラフォン

一緒に音を出している管楽器との響きのブレンドを大切にしながら音色づくりをしていきましょう。特に弱音は手首だけではなく、マレットと腕の重さを使って、溜息のようなゆったりとしたストロークで演奏してみても良いかもしれません。

弓で演奏する時は、音が立ち上がるタイミングに気をつけましょう。弓が鍵盤を振動させてから実際に音として鳴るまで少しだけ時間がかかりますので、チャイムのA音、D音から丸くて深い響きを引っ張り出すイメージで、実際に音になるタイミングを逆算して弓を弾き始めましょう。この時、譜面にはcresc.の表記はないので、音を後押ししないように最後まで一定の音量で丁寧に弾ききりましょう。

シロフォン

常に、同じ動きをしている管楽器とアーティキュレーションを揃える意識を大切にしましょう。[27]はソロです。1音1音スピードをつけてしっかり鳴らしましょう。[37]からの少し長いフレーズをダブルストロークで音色を整えながら演奏していくのは難しいですが、音色が固くならないように気をつけ、流れを大切にしましょう。

5テンプルブロック

2ndファゴット、バリトンサックス、チューバ、コントラバスと一番最初にフレーズを提示するパートなので、上記の楽器としっかりニュアンスを揃えましょう。

ウィップ

少し難しいタイミングですが、流れに乗り遅れないように気をつけましょう。

page top

Percussion 5

チューブラーベル

楽曲の中で特に印象的なパートです。柔らかい音や重い音、抜けの良い開放的な音など、様々な音色の変化が求められます。マレットの種類を変えていくのではなく、マレットの持ち方や身体の使い方、タッチを工夫して、場面に応じた色彩豊かな音を表現できるようにしましょう。

レッスン執筆

SakiSatoshi

関聡(せきさとし)

洗足学園音楽大学大学院を首席で修了。修了時に全首席奏者最高位の成績を修めグランプリを受賞。第26回打楽器新人演奏会にてグランプリ(岩城賞)受賞。第6回ルーマニア国際音楽コンクール第1位。第31回日本管打楽器コンクール パーカッション部門第2位。 [レインボウ21 サントリーホール デビューコンサート] [ラ・フォル・ジュルネ音楽祭] [東京・春・音楽祭] 等に出演する他、国内外の現代音楽作品の新作初演、レコーディングに多数参加。[題名のない音楽会] [THE MUSIC DAY] [SONGS OF TOKYO] などの音楽番組に出演。
現在、オーケストラ・吹奏楽団への客演、劇伴やアーティストのレコーディングに参加するなど、クラシックからポップス、スタジオワークまで幅広く活動を行っている。