課題曲Ⅳ フロンティア・スピリット - コマキ通商ウェブ

ADVICE ON ONE POINT

ンポイントレッ

課題曲Ⅳ
フロンティア・スピリット
作曲:伊藤宏武

SECTION 01

楽曲について

ABOUT THE SONG

この曲は、「全体を通して余裕のある堂々とした演奏が望ましい」とのことなのでpercussionパートもそれぞれが堂々とした演奏になるよう心がけましょう。

また、ダイナミクスも全体的にmfを基調として書かれているので、それぞれの箇所でメロディーラインや伴奏をしている各パートと、フレーズの歌い方や音色を研究してみましょう。

4分の2拍子のマーチなのですが、通常のマーチより少しゆっくりめのテンポです。grandiosoとあるので、軽快になりすぎず、ただし重たくなりすぎないように気をつけてください。

【A】と【B】でしっかりとした対比がつくようにしてみましょう。
【C】からは木管楽器のオブリガートも加わり少し華やかになるので、明るさを意識してみましょう。
【E】からはソロをよく聴いてみましょう。【G】からはtuttiです。力強くいきましょう。
【H】からはまたテーマが戻ってきましたが、【I】の山場に向かっていくのを意識しましょう。
そしていよいよクライマックス!さらに堂々と、しかし重くなりすぎないように演奏しましょう。

”instrument-image”
レッスン執筆:細江真弓

札幌交響楽団打楽器奏者

楽曲について課題曲Ⅳ フロンティア・スピリット

SECTION 02

演奏へのアドバイス

ADVICE FOR EACH PART

※本文中の【 】内の記号は楽譜の練習番号、[ ]内の数字は小節番号を示しています。
Timpaniティンパニ

長いトレモロの時には、たくさん手数を入れすぎてしまうと響きが減ってしまうので、響きがたくさん出るようにバランスをとってみましょう。特にフォルテのときには意識しましょう。

[18][147]は、少しソロっぽく意識して16分音符がクリアに聴こえるように心がけましょう。

装飾音符を演奏する時は、次の本打音のタイミングが遅れないように気をつけてみましょう。

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Percussion1グロッケン

グロッケンはメロディーラインと一緒に演奏したり、合いの手のフレーズを演奏しています。一緒に演奏しているパートがどんな歌い方をして、どんなニュアンス、音色で演奏しているかをよく聴きながら演奏することを心がけましょう。

スタッカートやレガート、アクセントなど様々な表現を出せるように、どのようなタッチで、どのような音色がマッチするかを研究してみましょう。

トライアングル

最後の4小節のトレモロは、ffなので思い切って演奏しましょう。ただし、たくさん数を入れるだけではなく、金属楽器が持つ倍音を意識してどのような音色、どのような速さでトレモロをすると1番楽器が響くのかを研究してみましょう。

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Percussion2スネアドラム

マーチにおいてとても重要なパートです。全体を通してmfとありますが、場面場面に応じて様々な音色で叩けるようにしてみましょう。テンポがゆっくりなので、リズムが平坦にならないようにそれぞれのリズムのキャラクターが浮き出てくるように演奏しましょう。

【D】の9小節目からの装飾音符は、あまり幅広くせず、少し詰め気味にしてマーチらしいリズムを意識しましょう。

3連符はリズムが詰まりやすいので、クリアに粒が聴こえるようにしましょう。

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Percussion3合わせシンバル

連続した音符の時に、できるだけシンバルの音色が揃うようにしましょう。シンバルは金属楽器なので、倍音と響きをよく聴いて、短く発音する時と、長い音符で発音する時にどのように楽器を叩き合わせたらいいのかを意識しましょう。fffの時に力ずくで叩いてしまうと楽器が響きません。2枚のシンバルができるだけストレスなく響くように気を付けましょう。

サスペンドシンバル

こちらも金属楽器なので、響きと倍音を意識しましょう。クレッシェンドをする時に少しずつ手数を増やしてみるといいでしょう。デクレッシェンドはその逆を意識してみてください。クレッシェンドの頂点がずれないように気を付けましょう。楽器の響きを常に聴くことを心がけてください。

”instrument-image”

Percussion4バスドラム

こちらもマーチにおいて重要なパートです。マーチの大太鼓は、存在感がありつつも主張しすぎないバランスを意識するといいでしょう。マレットを持つ右手のタッチもとても大切ですが、左手でミュートの加減を調節することも重要です。

スネアドラムのパートをよく聴きながら2人でテンポ感を揃えることも常に意識しておきましょう。低音楽器がどのような動きをしているのかも、スコアをよく見てみましょう。

”instrument-image”

演奏へのアドバイス課題曲Ⅳ フロンティア・スピリット

SECTION 03

楽器へのアドバイス

LIST OF INSTRUMENT

※品番に*印のついた商品は、今後発売予定の新商品です。
Timpani
楽器名 アドバイス/楽器 弊社該当商品 アドバイス/マレット類 弊社該当商品
ティンパニ 場面によってマレットを使い分けるのが良いでしょう。トレモロとリズムが一緒に出てくる時はリズムがクリアになるよう心がけましょう。 マジェスティック/シンフォニック・シリーズ 重すぎずクリアに聴こえるマレットや、トレモロだけの時は少し柔らかめのものを。 ○ミディアムハード
K.M.K/KK-TMK02 / 12 / 22
クリード/CR-Timp12

○ミディアム
K.M.K/KK-TMK03 / 13 / 23
クリード/CR-Timp13

○ミディアムソフト
K.M.K/KK-TMK04 / 14 / 24
クリード/CR-Timp14

Percussion1
楽器名 アドバイス/楽器 弊社該当商品 アドバイス/マレット類 弊社該当商品
グロッケン マーチのグロッケンは華やかな音色になるといいですね。響きも大切なので楽器を響かせるように意識してください。 マジェスティック/MJ-B3125S 少し硬めの明るい音色のマレット。 K.M.K/KK-MP25*
K.M.K/KK-MGP25*
アンコール・マレット/EM-203R
サトー・マレット/ST-BRM
トライアングル ffのトレモロなので、響きをたくさん出せるように心がけましょう。 K.M.K/KK-TCS813N

K.M.K/KK-TCS813C

STUDIO49/SD-Ti3

明るい音色のする太めのビーター。 K.M.K/KK-TB5

K.M.K/KK-TB720S

(※トライアングルはKK-TCS813Nを使用しています)
Percussion2
楽器名 アドバイス/楽器 弊社該当商品 アドバイス/マレット類 弊社該当商品
スネアドラム マーチなので、響き線の歯切れが良く、明るい音色がいいでしょう。 ソナー/SQ-1405SD-MHI
ソナー/D-515PA
マジェスティック/MJ-MOS1450BR
マジェスティック/MJ-MPS1450MB
明るい音色のスティック。 ベーター/Sugar Maple Piccolo

ベーター/Sugar Maple SD1

K.M.K/KK-CSJ

Percussion3
楽器名 アドバイス/楽器 弊社該当商品 アドバイス/マレット類 弊社該当商品
合わせシンバル マーチなので、重たすぎず響きが豊かで明るい音色が出るものがいいですね。 小出/808-in18CCM

小出/11S-in18CCM

小出/808-S18CCM

サスペンドシンバル これも合わせシンバルと同じく、明るい豊かな響きの音色を目指しましょう。 小出/10J-in18CSM
小出/808-S18CSM
柔らかめの倍音豊かになるマレット。 クリード/CR-Marimba23
バルター・マレット/BM-BSC1
Percussion4
楽器名 アドバイス/楽器 弊社該当商品 アドバイス/マレット類 弊社該当商品
バスドラム マーチなので歯切れのいいリズムが出せるものがいいですね。響きが残りすぎないようミュートなどで調節することを心がけてください。 レフィーマ/LF-BD136S
レフィーマ/LF-BD132S
軽めだけどしっかり楽器が鳴らせるマレット。 K.M.K/KK-BMDY03
K.M.K/KK-BMDY-RWM
アンコール・マレット/EM-B3

楽器へのアドバイス課題曲Ⅳ フロンティア・スピリット