課題曲 Ⅱ

ステップ、スキップ、
ノンストップ
(順次進行によるカプリッチョ)

(2025年度全日本吹奏楽連盟委嘱作品)
作曲:後藤 洋

01

楽曲について

課題曲Ⅱステップ、スキップ、ノンストップ
(順次進行によるカプリッチョ)
後藤洋

レッスン執筆者

おがわひろのり

小川裕雅

東京藝術大学卒業。打楽器全般を有賀誠門、岡田知之、菅原淳、安本由美子の各氏に師事。またドラムとラテンパーカッションを金子安延、折田吉弘、石川武の各氏に師事。エリザベト音楽大学准教授、広島大学教育学部客員准教授、広島ウインドオーケストラ打楽器奏者、西日本打楽器協会副理事長、ソナーSQ2クラシカル・アーティスト。

ABOUT THE SONG

楽曲について

音楽の展開が早い作品です。楽器一つ一つのサウンド感を大切にすることで、各場面印象的な響きを作ることが出来ると思います。「順次進行」や「時々跳躍」という組み立ての作品です。打楽器パート(特にリズムパート)は同音連打に見えますが、リズムフレーズとしての方向性をメロディーラインからキャッチしましょう!

効率的な練習を進めるためには、同じリズムで演奏している管楽器パートとの練習を取り入れてみてください。バスドラムは低音セクションと、小太鼓や鍵盤打楽器はメロディーラインを演奏しているパートと一緒に練習して、ニュアンスをそろえましょう。

02

演奏へのアドバイス

課題曲Ⅱステップ、スキップ、ノンストップ
(順次進行によるカプリッチョ)
後藤洋

TIMPANI
※本文中の【 】内の記号は楽譜の練習番号、[ ] 内の数字は小節番号を示しています。

TIMPANI

ティンパニ

3台の楽器(32インチ,29インチ,26インチ)で演奏可能です。
音替え例 冒頭(F・B♭・D♭)→【B】(A♭・B♭・D♭)→【H】(F・B♭・D)

音価を意識しましょう。アクセントやスタッカートの表現は管楽器の発音・響き・音の処理を参考に真似してみましょう。
マレットを振るスピード=「管楽器奏者の息のスピード」あるいは「指揮者の動作のスピード」などを意識して練習してみてください。予備動作がとても大切です。

PERCUSSION 01
※本文中の【 】内の記号は楽譜の練習番号、[ ] 内の数字は小節番号を示しています。

SNARE DRUM

スネアドラム

リズムフレーズのニュアンスをつかむために、例えば鍵盤打楽器でメロディーを演奏する練習など取り入れてみましょう。
アンサンブルの相手(一緒のリズムで演奏している楽器)を探して、音楽の流れを共有しましょう。

TAMBOURINE

タンバリン

片手で演奏する場合、ダブルストロークの練習が必要です。管楽器のアーティキュレーションを参考に、八分音符が重たくならないように。
ダブルストロークでの演奏が難しい場合、スタンドに取り付けるなどの方法で両手での演奏が可能になります。取り付け方や置き方はさまざまに工夫してみてください。

ワンポイントアドバイス

速いパッセージも怖くない!タンバリンで16分音符を軽やかに演奏する方法

「タンバリンで16分音符をシングルストロークで叩こうとすると、テンポによっては追いつかなくなってしまう…」
そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか?タンバリンはリズムの要。今回は、無理なく美しく16分音符を演奏するための奏法を紹介します。

<パターン①>
2点を使って叩く

・右手はコの字を作り、親指と中指&薬指の2点を使って叩きましょう。
・叩いた際にタンバリンがブレてしまうと上手く叩けません。左手はタンバリンが動かないようにしっかりと固定しましょう。

<パターン②>
指を1本ずつ使って叩く

・右手は、薬指→中指→人差指→親指の順番でどの指の音でも均一に出るように練習しましょう。
・パターン①同様、タンバリンがブレてしまうと上手く叩けません。左手はタンバリンが動かないようにしっかりと固定しましょう。

動画では指の動きを見やすくするため、あえて打面をフラットな状態で演奏・撮影しています。実際に演奏するときには歯切れ良い音色(ジングルをどの程度鳴らすのかなど)を探して、楽器の角度など様々に試してみてください。

PERCUSSION 02
※本文中の【 】内の記号は楽譜の練習番号、[ ] 内の数字は小節番号を示しています。

CRASH CYMBALS

合わせシンバル

華やかさが必要です。音楽のスピードに合わせた予備動作を意識しましょう。音色をイメージするとき「音の高さ」「音のスピード感」「音の方向性」などを意識してみましょう。アクセントサウンドは力まず「鋭さ」を大切に。

Solo の弱奏は様々な演奏方法が考えられます。直前の音楽の流れをしっかり感じて、例えば「楽器に息を吹きかけるようなニュアンス」で演奏してみてください。

BASS DRUM

バスドラム

発音と響きのニュアンスは、同じリズムで演奏している管楽器(Tubaなど)とそろえる意識で。リズムを明確に表現するために、予備動作は「素早く」「鋭く」「コンパクト」に!

チューニングがとても大切です。楽器によってポイントは変わるので、打面と裏面の張り具合のバランスを確かめながら様々に試してみましょう。

TRIANGLE

トライアングル

音価を大切に。音楽の流れを大きく感じて演奏してみてください。細かいリズムではないので、全体の響きの中に溶け込むようなサウンド感をもって演奏しましょう。音の処理は音楽の流れの中で自然に消えるように工夫してみてください。

ワンポイントアドバイス

打楽器における「音価」ってなんだろう?

打楽器というと、「リズムを刻む楽器」として音を長さのイメージはあまりないかもしれません。しかし、打楽器にもほかの楽器と同じように、音の長さ=音価(おんか)があります。例えばスネアドラムやバスドラムのような、音の高さがはっきりしない打楽器では、叩いた音がすぐに消えてしまいます。そのため、実際の演奏中に「音の長さ」をコントロールすることは難しいと感じるかもしれません。

それでも楽譜には、四分音符や八分音符、二分音符などの音符がしっかりと書かれていて、それぞれに決まった長さがあります。つまり、たとえ音がすぐに消えてしまっても、「その音がそこにあるべき長さを意識して演奏する」ことが大切になります。

また、マリンバやヴィブラフォン、ティンパニなど、音の高さがある打楽器では、音価をもっとはっきりと表現する必要があります。音をどれだけ伸ばすのか、どのタイミングで切るのか、そういった細かい部分が、音楽の雰囲気や流れに大きく影響します。特にメロディを担当する場面や、和音の中で打楽器が響きを支えるような場面では、「ただ音を出す」のではなく、音が“どれくらいの長さ存在しているか”を意識して演奏することがとても重要になります。

このように、打楽器でも音のタイミングだけでなく音の長さをきちんと感じて演奏することで、演奏全体がまとまり、音楽的な表現力もぐっとアップします。音価を意識することは、リズムを正確にするだけでなく、音楽に「流れ」や「表情」を与えるためにも欠かせない要素なのです。

PERCUSSION 03
※本文中の【 】内の記号は楽譜の練習番号、[ ] 内の数字は小節番号を示しています。

XYLOPHONE

シロフォン

手順を早めに決めましょう。ポイントは基本的に「左右を順番に使うこと」です。この曲では、左手から弾き始める手順も試してみてください。マレットで練習する前に音盤を直接指で触れながら置くことで、身体の使い方を知ることが出来ます。フレーズの方向性を意識して、足を上手に使い身体の移動を効率よく演奏に取り入れてみてください。共鳴管の真上ではなく少し外すことで、良い意味で硬質な明るいサウンドが得られる場合があります。

GLOCKENSPIEL

グロッケン

手順を早めに決めましょう。シロフォンと同じく、左手から弾き始める練習をしてみてください。
シロフォンの場合も同じですが、白鍵から黒鍵への移動、黒鍵から白鍵への移動が練習のポイントとなります。スムーズに移動するためには「身体を効率よく使うこと」が大切です。

03

楽器へのアドバイス

課題曲Ⅱステップ、スキップ、ノンストップ
(順次進行によるカプリッチョ)
後藤洋

ティンパニ アドバイス/楽器
おすすめ商品 Majestic/Symphonic Series
アドバイス/マレット類 柄-軽め ヘッド-ある程度の重さが必要
発音が硬くなりすぎないように
おすすめ商品 K.M.K/KK-TMK12K.M.K/KK-TMK13K.M.K/KK-TMK22K.M.K/KK-TMK23CREED/CR-Timp22CREED/CR-Timp23
スネアドラム アドバイス/楽器 深すぎないもの 軽やかな音色
おすすめ商品 Majestic/MPS-1450MBMajestic/MOS-1450BRSONOR/SQ-1450SD-MHISONOR/D-515PA
アドバイス/マレット類 チップが小さく弾みすぎないもの
ロールのしやすさも必要か
おすすめ商品 K.M.K/KK-CSJK.M.K/KK-CSJ2VATER/PICCOLOVATER/PIANISSIMOVATER/FUSION
タンバリン アドバイス/楽器 ジングルのサウンドが明るいもの
ダブルよりもシングル(刻みをクリアに)
おすすめ商品 GROVER/GV-T1GSGROVER/GV-T1BC
合わせシンバル アドバイス/楽器 あまり厚すぎず、シャープなサウンドのもの
おすすめ商品 小出シンバル/11S-in18CCML小出シンバル/11S-in17CCML
バスドラム アドバイス/楽器 32インチなど小ぶりなもの
深い響きというよりも「低音のニュアンス」が感じられる程度
おすすめ商品 LEFIMA/LF-BD32
アドバイス/マレット類 アタックがクリアに出るもの
柄-軽め ヘッド-適度な重量感
おすすめ商品 K.M.K/KK-BMDY02K.M.K/KK-BMDY03K.M.K/KK-BMDY-RWL
トライアングル アドバイス/楽器 高音域の倍音が豊かで、音色的に存在感があるもの
おすすめ商品 K.M.K/KK-TCS813NK.M.K/KK-TCS813NSTUDIO49/SD-Ti2STUDIO49/SD-Ti3
アドバイス/マレット類 楽器のサイズに合わせて、なるべく太いもの。細いものはNG
おすすめ商品 K.M.K/KK-TB4K.M.K/KK-TB5K.M.K/KK-TB720S
シロフォン アドバイス/楽器
おすすめ商品 Majestic/MJ-X6535H
アドバイス/マレット類 軽快さ、明るさ、楽器との相性もあるがローズウッドのものなど
おすすめ商品 Acoustic Percussion/AN-HB-X2Acoustic Percussion/AN-HB-X3Acoustic Percussion/AN-HB-X4
グロッケン アドバイス/楽器
おすすめ商品 Majestic/MJ-B3125S
アドバイス/マレット類 真鍮的な金属ではなく、アルミなど軽さが表現できるもの
おすすめ商品 K.M.K/KK-MGP25K.M.K/KK-MP25サトー・マレット/ST-AL